秘め事
「疲れたぁぁぁ」



一通り整理がついたリビングのソファーの上に思いっきりダイブした。


横になったばかりの体を蓮に抱き上げられ、向かい合わせになるように、膝の上にのせられてしまった。



『キスしてよ』

「な、なんで!?////」

『まだ、愛莉からしてくれた事ねぇじゃん』



そう言われてみればそうだけど……。


してって言われると恥ずかしくて出来ないよ…。



「目ぇ瞑って!!」

『へいへい』



蓮は渋々目を瞑り、私からのキスを待っている。


私はそっと、触れるだけのキスをしてすぐに唇を離した。



『足んねぇよ』

「えっ!?ンッッ」



蓮に腰と頭に手を置かれ、深く激しいキスを角度を変えながら何度も何度も交わした。


気付けば私は蓮の首に腕を回し、キスを求めていた。



『可愛い…愛莉』

「蓮の前でだけ…だよ?////」

『当たり前だ』



私たちは空白の三年間を埋めるかのように、キスを繰り返し、体を重ねた。


嫌だって言っても離れてやらないんだから。








蓮、大好きだよ。






fin.

< 165 / 166 >

この作品をシェア

pagetop