秘め事
着替え終わった蓮は部屋から出てくると、静かにテーブルまで歩いてきて座った。


動くのがやっとって感じ…。



「お粥食べられそう?」

『…食う』



お粥を少しずつ口に運び、一生懸命食べている。


本当は食欲がなくて食べたくないんだろうな。


仕事が大切なんだろうなって思った。


まだ高校三年生なのにしっかりしてる。



「薬も飲んでね」

『…あぁ』



眉間にしわを寄せながら飲む蓮を見て、私まで眉間にしわが寄ってしまう。


私も粉末の薬は苦手…。



「口直しにこれどうぞ」

『…何、これ』

「はちみつミルク。念のため胃が荒れないようにだよ」

『…美味い』

「口に合ったみたいで良かった」








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