秘め事
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今日は案外早く終わったな。


まだ23時だし。


愛莉のやつ実家に行くとか言ってたけど、帰ってきてんのかな。


てか、行くあてがないとか言ってたから、てっきり親と揉めてんのかいないのかとばっかり思ってた。


マンションに着き歩いていると、玄関のドアに寄りかかり誰かが座り込んでいるのが見えた。


体を抱え込むように、顔を膝に埋めているから顔は見えない。


でも、見た感じ女だよな。


まさかもうファンにばれちまったのかよ…。


俺は足音を立てずに近づいた。



『ッッ!?愛莉!?』

「あ…お帰り」



顔を上げた愛莉の顔はポーっとしている。


どうやら寝てたみたいだ。





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