追いかけっこ(仮)


「俺たち、似てるな。」

「まぁね♪」


怪盗Vをからかっていると、

怪盗Vはニコッと笑った。


「?」

「散々私を馬鹿にしてるけど、伊次くん隙ありすぎよ?」


怪盗Vは昨日のように、
ネックレスを顔の横で揺らした。


「あ……!!」


俺は自分の手の中を見た。

そこには、
偽物がひとつ。


「私の勝ち♪」


怪盗Vは得意げに、
クスッと笑った。


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