追いかけっこ(仮)


「いつ盗ったんだ??」

「いつだと思う??」

「分かんないから聞いてるんだけど。」


俺は呆ながら言葉を返す。


「んー……、さっき?」

「なんで疑問系なんだよ。」

「じゃあ、さっき言い合ったとき。」

「じゃあって……、」

「いいじゃん。
細かいことは♪」

「よくねーから。」


「私は何でも知ってるの。」


突然そんなことを言う怪盗V。


「意味わかんね。」


俺は再び呆れた顔を浮かべる。


「氷のプリンス。」


怪盗Vの言葉に、
俺はバッと振り向いた。


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