追いかけっこ(仮)
俺が何気なく聞くと、
怪盗Vの身体がビクッと跳ねたと同時に瞳の色が再び変わった。
「怪盗V……?」
「……。」
怪盗Vは青い顔をして、
黙りこくった。
そして、しばらくの沈黙のあと、
ゆっくりと深く深呼吸をして、口を開いた。
「それは、尋問のときね。」
怪盗Vはそういうと、
最後にニコッと笑って、
夜空の闇に溶け込んでいった。
怪盗V……、
過去に、何があったんだ……?
なんで怪盗になったんだよ……。