追いかけっこ(仮)
「ねーねー、
何で裏警察の手伝いなんかしようと思ったの?」
「……お前の戦略には乗らねぇよ。」
「あ、ばれてた。」
とかいいつつも、
正直な話、
私はもういつでも逃げれる。
私がまだここにとどまっているのは、
伊次くんといると、楽しいから。
「金、だな。」
「へ?」
「時給が、頗るいいから。」
ニヤッと笑う伊次くんに、
ドキッとしながらも、反応した。
「なにそれ。時給制なんだ?」
「まぁな。
……お前は何で怪盗Vになろうとしたんだ?」