追いかけっこ(仮)
特に風音は“超”がつくほどのおばあちゃん子で、
私の子どもの頃の記憶の風音は、
必ずといっていいほど、おばあと一緒だ。
〈おばあっ、あのね……、〉
〈ん?なんだい風音。〉
〈おばあのために、ネックレスつくったんだよ!!
ね、かれんちゃん!!〉
〈うん!!〉
〈おやまぁ、かれんちゃんもつくってくれたのかい?〉
〈うん!!だって、かれんもおばあのことだいすきだもん!!〉
私がそう言うと、
おばあは目尻を優しげに下げた。