何よりも君が愛しくて…
「声、震えてるよ」
「うるせぇ、早く帰れ」
自分でもわかるくらい震えてた。
それがむかつく。
なんでこんなに俺弱いんだよ…
情けねぇ…
「ずっと辛かったんだね」
「お前に何が…ッ「わかんないよ。あたしには何にも。でも知ろうとはするし、寂しかったら一緒にいてあげる。」
俺の言葉を遮ってまで、そういうと俺の隣に座って、ね?と微笑んだ。
その微笑みが心を癒しで包んでくれた。
ホッと力が抜けて、その途端涙が溢れて止まらなかった。
「俺…泣く、なんてッ、情けねぇ…な」
嗚咽が邪魔して、うまく喋れねぇ…