何よりも君が愛しくて…



「そういえば!!」


美月がいきなり大きな声を出した。


「来斗くん、この前の呼び出し、告白だったの?」

「あぁー……うん。」


5組のまいかちゃんだっけ?
あの日の放課後、その場所に行くと、好きです、と言われた。


「可愛かったよね、あの子。で、どうしたの?」


まぁ、可愛かったけど…
喋ったこともないのに、付き合うとかありえないし。
多分俺の表面しか見てないだろうしな。


「断ったよ」

「そ、そーなんだ…」


ちょっと気まずそうに、苦笑いを浮かべてる。


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