何よりも君が愛しくて…
「美月ー!帰ろうか」
授業が終わって、美月と健と一緒に帰るのが、日課になっていた。
途中までなんだけど、いろんなこと話ながら帰るのは、とても楽しかった。
「あ、ごめん来斗くん!ちょっと行かなきゃ行けないとこあって…
先帰ってて!」
「そっか、またな!」
「またねー」
俺と健が美月に手を振って、美月も俺達に手をふる。
教室を出ようとした、そのとき……
「来斗くん!」
後ろで美月の呼ぶ声がして、俺は振り返った。