何よりも君が愛しくて…



朔哉なんでいねぇんだよ。
美月んときからいなくなった。
まぁ、俺がズンズン行くから嫌になったのかも知れねぇけど。

建物の壁に寄り掛かりながら座る。

いろんなところが痛い…
いろんなところが熱い…
頬が冷たい…

俺は頑張って自分の頬に触れる。
液体の感触。
あぁ、俺泣いてるのか。

俺は以外と冷静だった。

涙は暖かさなんてなく、冷たかった。
怪我して、あちこちは熱いのに。
俺は目を閉じた。



< 67 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop