何よりも君が愛しくて…



俺は、迷いながらも、教室にたどり着いた。

ガラッと開けた扉の向こうには、もう結構の人がいた。


「えっ!あの人同じクラスじゃん!まじラッキー☆」


さっき俺のこと、かっこいいとかなんとか言ってた女子軍団に、指を差されてそう言われる。

あんなギャルっぽい奴と一緒とか
まじアンラッキー☆

キャーキャーうっせぇじゃん。
なんか見た目ギラギラしてるし。


「はっ?何あいつ…」


大きい音がして、教室のドアが開き、みんなそこに注目した。

ギャル軍団が、驚いた様な様子で、その子を見てる。

何?
そんなにすごいのか?
少し俯いてる状態だから、顔わかんねぇ。

その子はゆったりとした足取りで、俺の後ろの席にかばんをおいた。

ずっと目で追って見てたからか、その子は驚いた様子で俺をみた。



< 7 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop