何よりも君が愛しくて…
俺は、迷いながらも、教室にたどり着いた。
ガラッと開けた扉の向こうには、もう結構の人がいた。
「えっ!あの人同じクラスじゃん!まじラッキー☆」
さっき俺のこと、かっこいいとかなんとか言ってた女子軍団に、指を差されてそう言われる。
あんなギャルっぽい奴と一緒とか
まじアンラッキー☆
キャーキャーうっせぇじゃん。
なんか見た目ギラギラしてるし。
「はっ?何あいつ…」
大きい音がして、教室のドアが開き、みんなそこに注目した。
ギャル軍団が、驚いた様な様子で、その子を見てる。
何?
そんなにすごいのか?
少し俯いてる状態だから、顔わかんねぇ。
その子はゆったりとした足取りで、俺の後ろの席にかばんをおいた。
ずっと目で追って見てたからか、その子は驚いた様子で俺をみた。