何よりも君が愛しくて…
「何、あいつ……目、青じゃん!!」
ギャル軍団の一人が、そう叫んだ。
そう……彼女の目は、綺麗な水色をしていた。
でも、その綺麗な目の一つは、眼帯で見えなかった。
「綺麗……」
言うつもりなかったのに、勝手に自分の口から出た言葉。
「え……ありがとう…」
恥ずかしそうに、はにかむその子は、あのゆうらんとか言う子なんだろうか。
俺の後ろだから。
「あのさ、下の名前なんて読むの…?」
「え…名前?」
「うん。さっきからずっと気になってんの」
「ゆらんだよ。みづき ゆらん。」
ゆらん……
彼女に合った可愛らしい名前だと思った。
「珍しい名前だよな」
「昔からよく言われる。」
可愛いと思っていても、素直になれない俺。