空色のキモチ
家の近くの公園を歩いてた。



先輩からの告白が随分昔のように思える。





まだ一ヶ月しか経っていないのに…





「凜?何やってんだ?」



部活帰りのあっち君だった。




気持ちが落ち込んでる時に何でいつも現れるの?



「また泣いてる…」



「そう言うんならほっといてよ!」




突き放す事を言ったってあっち君は絶対に側にいてくれた。




昔からそうだったね。


私が泣いてるといつだって側にいてくれたね。




「辛いなら泣きたいだけ泣けば…スッキリするだろ?」





あっち君の胸で声を出して泣いた。



あっち君は優しく頭を撫でてくれる。




理由は何も聞かない。




多分、わかってる。





だから、私も話さない。
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