空色のキモチ
祐樹君がファンの子に告白されているトコを何度か見かけた。





「俺、好きな子いるから。」




『彼女』って言っちゃうと、私が被害にあうかもしれない事を恐れてあえて『好きな子』





だから帰りも二人きりでは帰らない。


あっち君と深里さんがいつも一緒。






満員電車はやっぱり苦手。



松葉杖は使わなくなったけど、完治していないからブレーキにフラつく私。



だから、いつも祐樹君が私を守るように支えてくれた。



近づくたびに胸がドキドキしてしまう。




深里さんは私達より先に電車を降り、
それから、3人で帰る。




あっち君は気をつかって2人きりにしようとする。



「伊原〜変に気をつかうなって!一緒に帰ろーぜ!」

「先輩と凜のラブラブっぷりを見てもいいンスかぁ?」


冗談を言いながら家まで帰った。
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