空色のキモチ
そんな嬉しい事言われたらドキドキしちゃうよ。



繋いだままだった手に、

キュッと力を入れる。



「祐樹君、明日から国体で遠くに行くんだよね…
応援には行けないけど、ケガしないで頑張ってね。」

ニッコリと笑って、

耳元で


「夜、家に行くから。」


って言って頬にキスをしてくれた。




二人だけのほんの少しだけの

甘い時間。









席に戻ると二人がニヤニヤしてた。




「ラブラブなトコ見ちゃった」


志帆が言う。





「見られちゃった?恥ずかしいなぁ…」


赤くなる私。




宮沢も

「日比谷サン、めちゃめちゃ羽柴に惚れてる感じした。」

そう言いながら、少しだけ寂しい顔をしてた。





私をまだ想ってるのかな…

でも聞けない。



志帆に冷やかされながら勉強を始めた。
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