空色のキモチ
祐樹君を改めて見る。


カッコイイ・・・


日焼けした肌。


茶色で短めの髪。


がっちりした体。


優しい目。


私を呼ぶ声。




祐樹君の全部が好き。





「凜はすぐ迷子になるって…伊原が言ってたよ。」


「今はそんなに迷子にならないもん。」


「そんなにって?」


「エヘヘ。たまに迷子になる。こないだも迷子になりかけた。」




祐樹君は大笑いする。



「凜のそんなトコ結構ツボ。ホント、かわいいなぁ」


「じゃあ、今日はちゃんと手を繋いどこうな。」



「うん。」





祐樹君の肩に頭を寄せる。





「祐樹ーー!」


後ろから祐樹君を呼ぶ声がした。





城北のサッカー部の人達で祭りに来ていたようだった。





「何だよーお前らぁ〜!
デートの邪魔すんなよー!」

照れながらみんなに向かって言う。



「ズリーぞ!祐樹ばかり幸せにしやがって。こうしてやるー」


みんなに食べ物を口に突っ込まれたり、頭をぎゅうぎゅう押されたり・・・


揉みくちゃにされてる祐樹君。



ホント
みんなに好かれてるなぁ…
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