空色のキモチ
神社の石段に座り二人で
たい焼きを食べた。



「おいしかったぁ。ごちそうさま。」


満足そうに言う私を見てあっち君がクククって笑ってる。




「口についてる。まったくガキみてぇ…」



指で私の唇に触れてあんこを取って、舐めた。



指が触れて…

ドキンッ!



思わず、ときめいてしまった。



「あっちゃんは、すぐ子供扱いするんだからー」



そう言いながら顔が熱い。。。



明るくなくてよかった…






ドーン!!!


色とりどりの花火が空に広がった。



「花火始まったなー」


神社から花火を見るには少し遠かった。



でも動かずにそのまま座って花火を見てた。




祐樹君達はどこに行っちゃったんだろ…




祐樹君と
一緒に花火見たかったな…





あっち君が私に何か言ってる。




花火の音と周りの音に掻き消されて、聞こえない。




顔を近づけて


「あっちゃん、何?聞こえないよ」



って言った時、




横を歩いてた人が私にぶつかった。











唇が少し触れた。
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