空色のキモチ
「足、大丈夫か?無理させたよな?」


私の引きずってる足を見て心配そうに聞く。



「痛くはないんだけどね。痙攣がなかなかおさまらなくてさぁ」


急に走ったから、筋肉がびっくりしたんだろうな。



宮沢が私の前でしゃがんだ。


「何?うさぎ跳びでもするの?」


「違うよ、ボケ!家までおんぶしてやるよ。俺のせいで無理させたから、そのお詫び。」



「いい、歩けるってば!」

「ダメ。俺がそうしたいの!」



いくら断っても宮沢が言い張るから、負けてしまった。


「私、重いよ?」



宮沢におんぶされる。


「あ〜思ってたよりは軽いよ。」




広い背中に乗るとやっぱり男だなーって思った。




歩くリズムに合わせた揺れが眠気を誘う。



「羽柴?もしかして眠い?」


「うん。何か疲れちゃった。。。」




そのまま、うとうとしちゃってた。




「羽柴、首、苦しいって」

肩をつかんでたので、服が首を絞めるように後ろに引っ張られていた。


腕を首に回す。
後ろから抱きついてるような感じ。

宮沢と顔が近くなってる。

でもすぐに眠っていた。



「着いたぞ!」


宮沢の背中から降りる。


「ありがとう。重かったでしょ。ちょっと休んでく?」
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