空色のキモチ
二人でケーキを食べてコーヒーを飲んでいた。




私の中で不安になっている進路の事を思いきって聞いてみる。





「祐樹君は…卒業後はどうするの?」



目も合わせないまま、祐樹君は黙っている。




「俺、プロになろうかと思ってる。いくつかのチームからスカウトがきて…。ここからは少し、遠いチームに入ろうかと思って。」




やっぱり…って思った。


自分の夢に真っすぐな瞳。


そんな祐樹君だから好き。



「何となくそんな予感がしてたよ。」


「ごめん。相談もしないで。。。」


祐樹君が私の肩を抱く。




泣いたらダメだ・・・



「祐樹君が決めた事だもん。ちゃんと応援するよ。」

涙が出そうで祐樹君の顔を見れなかった。




「凜の事が1番引っ掛かってたんだ。離れたら終っちゃいそうで…。だけど、お前は絶対『私の事よりもやりたい事をやれ』って言うだろうなって…自分よりも人の心配をするくらいだからな、凜は。」




祐樹君が私の事をわかってくれてる。




夢を追いかける祐樹君は、キラキラしていた。
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