空色のキモチ
運動会でケガをした。



泣きたいくらい痛い。




宮沢とりっちゃんがすぐに私のとこに駆け寄って心配してる。






宮沢がいきなり私を抱き上げる。



「保健室行くぞ!」





私、宮沢に抱っこされてる!



宮沢の腕はがっしりと私を抱く。




ヤバイ。
心臓がものすごく早いんだけど…


好きって言いたくなっちゃうよ。



私を抱っこする宮沢を本人に気付かれないように、見つめてた。




やっぱり好き。



友達でもいいから、側にいたいよ。



宮沢の事、諦めたくない。





保健室で手当てをしてる時も、宮沢は側にいてくれた。



でも、何か考えてる。



何だろう。



「羽柴はリレーで前みたく走れるかなぁ?」



りっちゃんが私の代わりに走る事になったけど…




「心配だよね。ケガが治ったばかりだし。りっちゃんはあっけらかんとしてたけど…何も考えていないんだろなぁ」



「ハハハッ羽柴らしいな。ホント、何も考えてないんだろな。」




宮沢もりっちゃんの事をよくわかってた。



多分私と同じくらい、彼女を理解してる。
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