空色のキモチ
「凜は先輩の事ホントに好きなんだな……」


「自分でも…こんなに好きになってると…思わなかった…」


涙がなかなか引かない。


「もっと幸せそうにしてくれよ。お前泣いてばかりだからほっとけないだろ。俺、凜が幸せそうにしてるなら諦めつくけど、辛そうにしてると…」


あっち君がキスしようと顔を近づける。



このまま流されちゃダメだ。。。





腕を伸ばしてあっち君の体から自分を離した。




「ゴメン…」
あっち君が静かに言った。


「ごめんなさい…」


涙がポタポタとベンチに落ちる。



「俺は凜の事好きなんだ。」


「うん。」


「もっと早く伝えれば、よかった…」



空を見上げ寂しそうにしてる、あっち君の横顔。



ふぅーと大きく息をはいて…



「帰ろうか。」






あっち君は、
いつもの優しい笑顔に戻っていた。
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