空色のキモチ
「日比谷さんプロになるんだろ?羽柴は大丈夫なのか?」


宮沢も志帆も心配していた。私が時々寂しそうにしてた事もわかってたようだった。


「ん〜…離れちゃうけど私には信じて待つしかないからね。寂しいけどね。」


二人にはまだ指輪の事もプロポーズの事も言ってなかった。
私自身、まだ夢のように思ってしまっているから…
どう話したらいいのか、戸惑っている。



「凜!」


走って来たのは祐樹君だけでなく、友達や後輩も一緒だった。


何でこんなにゾロゾロ!?


サッカー部員に囲まれて私達はびっくりしちゃった。


「やったよ!初戦突破だ」
祐樹君が私に抱きつく。



ちょ、ちょっとみんなの前でー!

恥ずかしがる私を気にしない祐樹君。


周りから冷やかしの声と笑い声。



みんなテンション高っ!



だけど、高校最後のサッカーを楽しんでるみたい。




すごくいい雰囲気だな。
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