空色のキモチ
みんなでスーパーで買い物をする。



祐樹君はカートを押しながらうろうろしてどっか行っちゃうし、志帆と宮沢はお菓子コーナーに行っちゃうし…


まとまりのない人達…



あっち君と二人でハンバーグの材料を選んでた。


「先輩はカート押しながらどこ行ったんだぁ?」

あっち君がひき肉や玉葱を手に持ちながら言う。



「ホント、困るね。カゴ持ってこようか?」




「凜〜これ食べたい。」

祐樹君が戻ってきて、手にはイチゴを持ってる。


意外に子供っぽくて笑っちゃう。


「じゃあカゴに入れてね。」



カートを押してちゃんとついて来てるんだけど、うろうろしたそう…




「俺、飲み物探してくるよ。」

あっち君が気をつかって離れる。




「何か一緒にスーパーで買い物って夫婦みてー」

祐樹君が嬉しそうに言うから、腕を組んでみた。



「何か新婚みたいだね」
コソッと言ってみた。



祐樹君が優しく微笑んだ。




ほんの些細な事がこんなにも嬉しい。


祐樹君の意外なトコを知るのも嬉しい。
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