空色のキモチ
卒業
高校の卒業式は中学よりも半月早い。





私は普通に学校で授業を受け、夕方に家に帰る。




久しぶりに地元に戻ってきた祐樹君と会う約束はしなかった。




クラスや部活の仲間との別れを惜しんでるだろう。



みんなでお別れ会みたいな集まりをするだろう。







そう思ってた。








邪魔したらいけないと思って私からは連絡しなかった。





家の近くの公園…



城北の制服姿の茶髪の人。




「!!」




祐樹君が笑顔で私に手を振る。





走って祐樹君の胸に飛び込んだ。






「やっと会えたな。」


大好きな祐樹君の声。


「うん。やっと会えたね。」


久しぶりに会ったせいなのか、すごくドキドキしてる。
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