空色のキモチ
「わかってるんだけどさ…なんか気まずいなぁって」



「こないだ伊原先輩と偶然会った時、少し話したんだけど『凜にもう気にすんなって言っておいて』って言ってたけどその事かなぁ?」


宮沢がジェットコースターを見ながら言う。





「そうなんだ。気にすんなって言われてもなぁ〜」

困った顔の私。






あっち君の悲しい顔はやっぱり思い出してしまう。




遠くには白い雲が一つ寂しそうに浮かぶ。





宮沢が頭をポンってしてくれた。




「羽柴は日比谷さんの事だけ想ってればいいんじゃねーの?伊原先輩だってわかってると思う。俺だって…」


話の途中で志帆が戻ってきた。


「超楽しかったぁ!!次は何乗る?」




興奮気味の志帆を見たら思わず笑えた。
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