空色のキモチ
最後に観覧車に乗るって言うのでわざと志帆と宮沢二人きりにさせた。





私は下で待ってた。




祐樹君との切ないような悲しいような思い出に一人では耐えられない。








《初めてキスした場所》







祐樹君と二人で来た時に悲しい思い出を楽しい思い出に塗り替えたい。



だから観覧車には乗らない。




志帆は大丈夫かなぁ?
せめて同じ学校にいる間に宮沢との思い出が出来ればいいけどな…







観覧車から二人が降りてきた。




「!!」




志帆は泣いてた・・・






私、余計な事しちゃった…?






宮沢も困惑顔。







ベンチに座ったまま動けなかった。
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