空色のキモチ
一瞬、あっち君と目が合った。少し驚いた顔だった。


久しぶりに会えた。



あっち君、少し…痩せた?

「テストも近いし今日は早めに終わるぞー!」
先輩がみんなに声をかける。



校庭を出ようとしたら

「凜ちゃん、すぐに着替えるから待っててもらってもいい?」
先輩がコソッと耳元で言った。



空はだんだん薄暗くなってきていた。




すぐに先輩は部室から出てきた。


「ごめんね。待たせちゃって。」そう言って小走りで私のとこにきた。



「家まで送ってくよ。俺も凜ちゃんと同じ中学校出身なんだ。だから帰る方向も一緒だよ」

送るのも無理矢理ではなくさりげない。
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