空色のキモチ
『伊原君何で彼女作らないのか…』

ふと佐々木先輩の話を思い出す。



『よっぽど好きな子がいるか女に興味がないかのどっちかだよね』


聞き流してはいたけど耳に入る会話。

正直イラッとしていた。






「あっちゃんは彼女作らないのが不思議って先輩達が言ってたよ。」





「つきあうと面倒だからな…。俺、好きな女にしか優しく出来ないし。何人か彼女がいた事はあったけど無理してつきあうのは疲れる。」


彼女いた事があったんだ。その方が驚いた。



目をぱちくりしてる私。




「自分の気持ちに嘘がつけないだけかもな。」






歩く速度を私に合わせて空を見上げた。



今、どんな顔してる?



悲しい顔だけはしてないよね?
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