空色のキモチ
「ん…?」



あっち君が優しい瞳で見る。


「ううん。なんでもない。」



立ち止まって壁に寄り掛かった。めまいはまだおさまらない。


そういえば、寝不足続きだったからなー。。。



「大丈夫か?お前顔色悪いよ。」


「うん、大丈夫。。」



あの角を曲がれば家だ。もう少し頑張らなきゃ。
そう思うのに…



「おんぶしてくから、背中乗って。倒れそうなんだろ?無理すんなって!」



怖い顔してあっち君が言うから、素直に背中に乗った。




あっち君の背中からの景色は目線が人より高くて、いつもの道が違って見えた。



「あっちゃんの目線から見たらこんなふうなんだね。」



「大体が人の頭ばかりだよ。顔見るにはかがまなきゃなんないし。」



「そっか。背が高いのも良し悪しなんだぁ」





背中からの景色は私には新鮮だった。
あっち君と顔が近くてちょっぴりドキドキしていた。
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