空色のキモチ
ただ黙って首を横に振るだけの凜。



風邪ひいても洗髪はしてるみたいで凜の髪はサラサラだった。



「部屋入らなきゃ。廊下にいたらまた熱が上がる。」


居間まで凜を抱き抱える。
凜を抱っこするたびに凜の体重の軽さを感じる。




涙で潤んだ目で見られるとどうしようもなく愛しく思ってしまう。







俺は凜への気持ちは抑えたままでいようって決めた。

幼なじみでもお兄ちゃんでもいい。

凜を陰で支える存在でいたかったんだ。
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