空色のキモチ
その時、教室の扉をガラッと開けられた。



「羽柴凜いる?」


声だけでわかる。
あっち君だ。



クラスの女子の視線を集める。



「先輩、ここにいますよー」
宮沢が私を指差してる。




こんな格好見られるのー?それでなくても恥ずかしいのに……




あっち君が私を見て、笑い出した。




「あはははは!凜スゲー姫になってんじゃん!」



有原さんが


「伊原先輩、凜ちゃんを姫抱っこして下さい!写真撮りたい!!」





あっち君がドレス姿の私を抱っこする。






「すっごい絵になるー。綺麗だし。」


「わかる!格好いいよねー。」



言いたい放題言ってるし…



あっち君はノリノリだし。




「こんな扱いされるなら明日学校休む!」


半分キレて教室を出た。
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