空色のキモチ

結納

夕飯の時に、祐樹が改まって話をする。




「今度、僕の両親と会食をしてほしいんですが…お父さんはこっちに来る事ってできますか?」




会食って…


顔合わせ??




「大丈夫だと思うけど、どうして急ぐの?」




祐樹は目を伏せて…


深呼吸した。






「もしかしたらヨーロッパのチームに行くかもしれないんです。早ければ来年の春くらいに……まだ正式に決まってなくて、でも日本にいるうちに出来る事はしたいって思ってて…」







初耳だった。


そんな事何も言ってなかった。









呆然とする私を見ないで祐樹は話をする。
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