空色のキモチ
「お願いします。」



祐樹と二人で頭を下げた。




お母さんは何度も

「本当に大丈夫なの?」

って確認する。





「大丈夫!!今はメールもあるし。」


お母さんを説得して会食する話を進める事になった。







部屋に入った瞬間に祐樹が後ろから抱きしめた。





「ヨーロッパに行く事、凜を泣かせると思うと言えなかった。ゴメン。でも、お前が『大丈夫』って言ってくれたのが嘘でも嬉しいよ。」




祐樹は私が大丈夫じゃないのはわかってるんだ。





「俺には凜だけだから…」
< 349 / 413 >

この作品をシェア

pagetop