空色のキモチ
すぐにいつもの私に戻ってあっち君の顔を見た。



顔を近づけて

「あーあ、目が腫れてんじゃん。しばらくは眼帯しろよー。」



いつものあっち君だ。





「部活中じゃないの?」


「秀ちゃんにちゃんと話をしてこいって言われたんだ。」



話って?



「噂を気にして話をしないのはおかしいってさ。いつもの二人でいろってみんなに言われたんだ。」



じっと私を見て話す。



「そんな気にしなくてもいいのに…大丈夫だよ?」





目線を外に向けた。






夕日は沈んで空には三日月が光ってた。
< 355 / 413 >

この作品をシェア

pagetop