空色のキモチ
すごいスピード、

高さ、

遠心力。




心臓が止まるかと思った。


コースターを降りる時、足元が震えて思うように歩けない。




「大丈夫?無理させちゃった?」
先輩が心配そうに私を見る。



涙目になりながら
「あんなに怖いとは思わなかった。でも他のは大丈夫だよ。」
安心させるように言った。



ベンチに座り休憩。


先輩の買ってきてくれたお茶を飲んだ。



「凜ちゃんの叫びもすごかったよぉ〜まだ耳が痛いかも。」


「えっ!ごめんね。でもホントに怖かったんだもん。」
プーっと膨れて答える私。



私の頭を手でわしゃわしゃってして…



「凜ってかわいいなぁ」
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