空色のキモチ
見送りには意外にたくさん来てくれて嬉しかった。



颯はおばあちゃんに抱っこされてご機嫌。



宮沢と志帆が既に涙ぐんでいる。



「りっちゃん絶対に連絡ちょうだいね!なかなか会えなくなっちゃうのはやっぱ寂しいよぉー」

志帆は涙をポロポロこぼしてる。



「やっと家族一緒に住めるんだな。俺らは寂しいけど日本に帰ってきたら会おうな。」


宮沢が頭をクシャクシャした。懐かしい感覚。




搭乗時間になりみんなに手を振って颯を抱っこして歩き出した。







「凜!!」



後ろから呼ばれて振り向くてあっち君が走ってきた。



手渡された箱。


「昔の約束覚えてるか?」
謎掛けのような話し方だった。
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