空色のキモチ
俺が行きたいトコは遠いけどな…でも決めたんだ。




あっち君の希望高校は、サッカーの名門と言われていた。何度もインターハイ優勝している。
行くのに電車で30分くらいする距離。



中学を出たら離ればなれになってしまう。


何も言えないくらい胸がズキズキ痛んだ。



「凜とは離れちゃうな。」

あっち君はサラっと言う。


私の気持ちに全く気付かないのが悲しくなる。



「凜も来年受験すればいいじゃん!」


あっち君が爽やかな笑顔で私に言った。
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