空色のキモチ

美月の事を考えないようにサッカーばかりしていた。


一人でいると、辛くて苦しくて涙が出るから・・・






春休みもサッカーをして気を紛らす。




だけど…


校庭のフェンスの向こうに背の高い男の横にいる女の子。



一瞬、美月がいるって


思ってしまった。




俺はわざとボールを強く蹴った。


後輩が取りに行く。



後輩の知ってる奴だったらしく二人を連れてきた。



背の高い男は中学でも有名だったエースストライカー。

俺の後輩でもあった。



「祐樹先輩、お久しぶりです。」

礼儀正しい奴で俺も可愛がってた『伊原淳志』


「お前また背が伸びた?俺を抜かすなって言ったじゃん」


伊原はそんな冗談にも

「すいません」

って謝る少し天然な奴。
< 64 / 413 >

この作品をシェア

pagetop