空色のキモチ
「祐樹先輩とデートだったんだろ?」

あっち君がそっと聞く。


「何で…知ってるの!?」
涙目のままあっち君を見た。



曖昧な笑みで私を見ている。
「先輩が言ってたから…」

「何かあったから泣いてるんだろ?」



あっち君の優しさが苦しい心にはとても温かい。




「先輩は真面目に凜の事好きだから信じていればいいんだよ!」







そうか…
あっち君は美月さんの事
知らないんだ。





先輩とあっち君がどんな話をしてるのかわからないけど…



あっち君の言ってくれた事『真面目に好きだから』
を信じたくなる。
< 73 / 413 >

この作品をシェア

pagetop