空色のキモチ
明日から修学旅行。


持ち物の準備をしていたら携帯が鳴った。


先輩からの着信。



大丈夫・・・普通に話せるよね。



電話に出ると、先輩の声が震えていた。




「先輩?どうしたの?大丈夫?」


泣いてる??


震える声で、


『会いたい…』



「今どこ?すぐに行くから!」


先輩に何があったんだろう?


心配で…家を飛び出して先輩の元に向かった。





家の近くの公園のベンチに座っている。



息を切らしながら先輩に声をかけた。


「先輩…?」




あれ??
笑ってる??



「お前せめて鏡くらい見てこいよー!ジャージとチョンマゲって…」



ハッ!!

私の格好はプーマのジャージに赤いボンボリでちょこんと前髪を縛っている。
< 79 / 413 >

この作品をシェア

pagetop