戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
ハットリ君とはあの夜以来会っていなかった。


あの夜、私はハットリ君にひどいことをしたから。


だから、もう会えなかった。合わせる顔がなかった。


なのに、なのに ………―


くそぅ、ハットリ君め!


年下のくせに!!


こんな、いっちょまえの男みたいなことしやがって!!!


私がどんな気持ちになるかわかっててやってるんだとしたら、ぶん殴ってやる!!!!


燻っていた物に火がついた。普段は石橋を叩いて叩きすぎて割っちゃうタイプなんだけど、開き直った私。こうなった時の私は一度決めたら行動するのも早い。


私はその夜、再びハットリ君の声を聞いた。


………ハットリ君の部屋で。


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