戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
口にできなかった私の言葉。だけど、ハットリ君にはちゃんと伝わったみたい。


ハットリ君は何を言うよりも先に私を抱き寄せて部屋に入れてくれた。正しくは腕の中に入れてくれたのか? ま、どっちだっていいや。確かにこれだと私の顔、見えないし。


だけど…あの、先に靴を脱がせてもらえませんか?


「これ、誘われたの俺の方だよね、完璧に」


そう呟いたハットリ君の声は私の耳を熱くさせた。しまった。これじゃ逆効果だ。私、顔だけじゃない。赤くなってるの。だけどもう逃げられない。


てゆーか、逃げないってさっき言わなかったか、私?!


ヤバイ。もう逃げ出したくなってきた。やっぱり私らしくないことやるんじゃなかった!


恥ずかしくて死にそうだ。まだ死にたくないのに!


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