戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
私が出口を求めてモゾモゾと腕の中を動くので、ハットリ君は腕の力を更に強めた。しかも笑ってる?


「逃げないんでしょ?」


「逃げ…ないから放してよ。苦しいんだってば」


「やだ。」


「やだって何だっ、、」


反発して顔を上げた拍子に唇を奪われた。しまった、待ち伏せされてた。だから、なんでそう強引なんだって話だ。


私が歯を食いしばっていると、ハットリ君が吹き出しながら笑った。そのまま私の胸に顔を埋める。埋めるほどないけどさ。例えですよ、例え。言わせてよ、これくらい。


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