戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
私も座る。危うく正座する所だった。だからって体育座りっていくつだ、私っ?!
「あ、咲さんはあんまり飲んじゃダメだ」
思い出したように立ち上がり、ハットリ君はガラスのコップを持って戻って来る。そして、
「どっち飲む?」
「白桃。」
私が指差した方のプルタブを開け、ハットリ君はコップに半分だけそれを注いだ。
ハットリ君は私がお酒を飲まないことを知っている。前に、いろいろムシャクシャした時があって一度だけ家飲みに挑戦しようとして失敗した。買ってきたチューハイはハットリ君にあげた。ハットリ君は焼酎の方が好きだと言いながら、全部飲んでくれた。
あの時からハットリ君は優しかった。ずっとずっと優しかった。私は一度だって優しくしてあげられなかったのに。いつも甘えてごめん。
でも、ハットリ君にしか甘えられなかったんだよ。私は本当に大事なことほど言えなくなってしまうクセがあるから。
ハットリ君は何も知らないからこそ、一緒にいられる人でいてくれた。
感謝してるの。そういう人がほしかったから。だからごめん。いつも素直になれなくて。
「あ、咲さんはあんまり飲んじゃダメだ」
思い出したように立ち上がり、ハットリ君はガラスのコップを持って戻って来る。そして、
「どっち飲む?」
「白桃。」
私が指差した方のプルタブを開け、ハットリ君はコップに半分だけそれを注いだ。
ハットリ君は私がお酒を飲まないことを知っている。前に、いろいろムシャクシャした時があって一度だけ家飲みに挑戦しようとして失敗した。買ってきたチューハイはハットリ君にあげた。ハットリ君は焼酎の方が好きだと言いながら、全部飲んでくれた。
あの時からハットリ君は優しかった。ずっとずっと優しかった。私は一度だって優しくしてあげられなかったのに。いつも甘えてごめん。
でも、ハットリ君にしか甘えられなかったんだよ。私は本当に大事なことほど言えなくなってしまうクセがあるから。
ハットリ君は何も知らないからこそ、一緒にいられる人でいてくれた。
感謝してるの。そういう人がほしかったから。だからごめん。いつも素直になれなくて。