戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
私がそう、ぼんやりと頭の片隅で思っていると、まるでそれを受け入れるようにハットリ君が私に触れた。こんな風に考える私はものすごく自己中で調子がいい。


「朝ご飯、外に食べに行く?」


「まだ起きたくない」


「はいはい」


手を伸ばしてハットリ君に触れたら、ハットリ君は犬みたいな顔をして目を閉じた。その様子に何だか胸が苦しくなる。


こんな風に誰かと迎える朝は久しぶりだということに今更ながら気付く。


―……… 結構幸せだ。
忘れてたけど。


なのに、すぐに切なくなった。どうしてこんな風に後ろ向きなんだろう、私は。だけど、これが私なんだよね。


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