戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
◆
いつも通りに定時で仕事を終えて駐車場へ向かう途中、自販機でペットボトルのレモンティーとミルクティーを買った。
工場内はとても静かだ。動かないオレンジ色のリフト、シャッターの下りたままの部品受入、火の入っていない機械。
まさに無人の工場。
何だかものすごく寂しい。
海風がいつもよりも強く感じられた。
いつまで続くんだろう。
そんなことを口にすれば非国民だと指を差されるだろうか。非国民だなんてまるで戦時中みたいだ、なんて笑えばまた非難されるのかな。
だけど生きるというのは。
生きるということは、
生きていく為には………
働くことが必要なんだ。
そうして世界は回っていくから。