戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
出勤している従業員も少ないから駐車場も閑散としていた。私が使っているこの駐車場は工務部専用だからまだ多い方だと思う。


事務館の正面、ロータリーの向こう側がお客様駐車場だ。そこに車を止めて膝掛けとして使っているフリースのブランケットとスカートの間にペットボトルを置いて暖を取っていると、彦坂さんの車が入って来た。


隣りに止まった車の助手席に私は膝掛けとペットボトルを持って乗り込む。


「すみません。お待たせしました」


「いえいえ。こちらこそ急にすみません」


「いえいえ。嬉しかったです、メール」


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