戦場のガールズライフ~派遣社員奮闘編~
「彦坂さん、ミルクティーとレモンティー、どっちが好きですか?」


「え…と、レモンですかね?」


「はい、じゃあこっちです」


私が取り出したレモンティーのペットボトルに驚いた顔をする彦坂さん。


「温まりますよ。」


「三島さん、、、」


見る見るうちに目を潤ませていく彦坂さんに、私はまだ温かいペットボトルを差し出す。


「いくらですか、なんて言わないでくださいね」


私が笑うと彦坂さんも笑って、笑ったその目の端からは涙の粒が落ちた。


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